耳鼻咽喉科
耳鼻咽喉科について
耳、鼻、口腔、咽頭・喉頭(のど)の疾患全般に対応しています。受診される方によって、当科に求められることは多岐にわたると思われますが、できる限り皆さんのご要望に応えられるよう尽力します。
耳鼻咽喉科の特徴
内服治療などでなかなか治癒しないアレルギー性鼻炎、副鼻腔炎、鼻中隔弯曲症に対する経鼻内視鏡手術や、頭蓋底疾患、眼窩内疾患などにも脳神経外科と協力して手術治療を行っています。
2023年度より、日本鼻科学会から鼻科手術認可研修施設の認定を受け、三重大学准教授の小林正佳先生を招請し、ご指導いただきながらより正確で安全な経鼻内視鏡手術を追及し、治療を行っています。
めまい疾患についてはさまざまな検査、臨床症状から原因を診断し、適切な治療を行っています。めまいを主訴に来院される方の中には脳梗塞の方もおられますので、脳神経内科と連携しながら対応しています。
また、喉頭全摘出術を受けられ、声を失われた方が良好なシャント発声を獲得するためのボイスプロステーシス留置術と術後治療も積極的に行っています。
お仕事、ご家庭の状況から入院期間を短くしたいという方が多くおられます。
手術の侵襲と、皆さまの生活背景を考えながら、なるべく短い入院期間で治療ができるようにと考えています。
当院には日帰り手術センターがありますので、全身麻酔が望ましい手術治療でも、鼻副鼻腔手術、鼓膜チューブ留置術、鼓膜穿孔閉鎖術などはご希望があれば日帰りもしくは一泊での手術を行っています。
耳鼻咽喉科の対象疾患
耳疾患
- 難聴(老人性難聴、突発性難聴)
- 中耳炎(急性中耳炎、滲出性中耳炎、慢性中耳炎、真珠腫性中耳炎など)
- 顔面神経麻痺
- めまい(良性発作性頭位めまい症、前庭神経炎、メニエール病など)
鼻疾患
- アレルギー性鼻炎
- 慢性副鼻腔炎
- 鼻中隔弯曲症
- 鼻ポリープ
- 嗅覚障害
咽喉頭疾患
- 急性咽喉頭炎
- 扁桃炎
- 声帯ポリープ、声帯浮腫、声帯結節
- 嚥下障害
特に、以下のような方はご相談ください。
鼻科疾患
慢性副鼻腔炎
内服治療や処置治療でも鼻水や鼻づまりが続き治癒しない場合は、手術を行うことにより改善が期待できます。内視鏡を用いて鼻の中を観察しながら手術をします。通常4、5日前後の入院ですが、病状に応じて短期間の入院でも治療を行っています。
アレルギー性鼻炎、鼻づまりでお困りの方
飲み薬や点鼻薬でも鼻水や鼻づまりの症状が続く場合は、日帰りでレーザー手術や、後鼻神経焼灼術を行っています。
小児で鼻づまり、いびき、睡眠時の無呼吸がある方
鼻の奥にある扁桃組織の一種、アデノイド肥大が原因となっていることがあります。これらは日常生活における注意力低下、摂食障害などにも影響することがあります。アデノイドを切除することによりこれらは軽快します。
耳科疾患
めまい症状のある方
めまいを主訴に受診された患者さんは初診時に眼振検査、聴力検査、重心動揺検査を行い、必要があれば、後日に精密検査を行います。具体的には、内耳機能の検査(温度刺激検査、video Head Impulse Test(vHIT) 、VEMP、グリセロール試験)、眼球運動の検査(視運動性眼振検査・追跡眼球運動検査)、頭部の画像検査などを行い、診断を進めていきます。
良性発作性頭位めまい症の患者さんには、ご自宅で行う運動療法をご説明させていただき、可能な場合には浮遊耳石置換法も行っています。
メニエール病の患者さんには投薬治療の他、日常生活上の注意点を説明しています。
また、難治性のメニエール病患者さんには、適応を判断のうえ、中耳加圧療法も行っています。
前庭神経炎の患者さんには、急性期には投薬治療を行い、慢性期には前庭リハビリテーションの指導をさせていただきます。
中耳炎と診断されているがなかなか治らない
中耳に滲出液が溜まる状態(滲出性中耳炎)が長引くと難治性の中耳炎を発症することがあり、鼓膜チューブ留置が望ましい場合があります。 成人であれば局所麻酔、小児であれば全身麻酔での鼓膜チューブ留置を日帰りで行います。
鼓膜が穿孔し、聴力低下、耳漏が生じる慢性中耳炎には鼓膜閉鎖のための手術を行います。
鼓膜の一部が中耳内に陥凹し、進展する真珠腫性中耳炎には入院での手術治療を行っています。
咽喉頭疾患
声帯にポリープができて発声障害が生じている
全身麻酔下にポリープ切除を行います。
急性扁桃炎を反復している
扁桃を摘出することにより、扁桃炎を起こさなくなります。
喉頭全摘出術後でボイスプロステーシスによるシャント発声を希望されている
喉頭を摘出すると音声機能を喪失し、代用音声の獲得が必要となります。
シャント発声はその一つで、他の代用音声より良好な発声が可能となります。
しかし、留置に手術が必要であること、定期的なボイスプロステーシス交換が必要であること、通院・経済的負担が生じるなどのデメリットも生じます。
他院で喉頭全摘出術を施行され、ボイスプロステーシスに関心がある方は喉頭全摘出術を施行された主治医とよく相談しご理解いただき、診療情報提供書をご持参のうえ、木曜日午後のシャント発声外来をご予約ください。
耳鼻咽喉科の外来担当表
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | ||
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耳鼻咽喉科 一般 | 午前 9:00 | 11:30 *金曜日 のみ 9:00 | 11:00 | 甲賀 鉄平 大野 峻 (第1・3・5週) 平山 靖子 (第2・4週) | 天津 久郎 衣笠 竜成 | 山本 祐輝 | 大野 峻 衣笠 竜成 | 天津 久郎 09:00~11:00 平山 靖子 09:00~11:00 |
午後 13:30 | 15:00 *金曜日 のみ 13:30 | 15:00 | 大野 峻 平山 靖子 | 天津 久郎 衣笠 竜成 | ー | 天津 久郎 大野 峻 | 栗飯原 輝人 13:30~15:00 |
- 青字は専門診療科目、赤字は再診予約の方のみとなっております。
- 赤マス(-印)の日は休診日です。
- 全診療科で予約診療制度を導入しています。
- 初診・再診に関わらず、予約センターにて診療予約が可能です。
(予約センター直通電話番号:06-6585-2729) - 都合により、休診または代診となる場合があります。ご了承ください。
耳鼻咽喉科 医師紹介
- 経鼻内視鏡手術
- 大阪市立大学医学博士
- 日本耳鼻咽喉科学会認定耳鼻咽喉科専門医
- 日本耳鼻咽喉科学会耳鼻咽喉科専門研修指導医
- 日本がん治療認定医機構がん治療認定医
- 日本気管食道科学会認定気管食道科専門医
- 身体障害者福祉法第15条指定医(聴覚・平衡機能障害、音声・言語機能障害、そしゃく機能障害)
- 日本耳鼻咽喉科学会
- 日本頭頸部外科学会
- 日本気管食道科学会
- 日本頭頸部癌学会
- 日本鼻科学会
- 日本癌治療学会
- 日本神経内視鏡学会
- 日本耳鼻咽喉科学会認定耳鼻咽喉科専門医
- 日本耳鼻咽喉科学会
- 日本めまい平衡医学会
- 日本耳鼻咽喉科学会
- 耳鼻咽喉科臨床学会
- 耳鼻咽喉科一般
- 日本耳鼻咽喉科学会
- 耳鼻咽喉科臨床学会
- 日本めまい平衡医学会
- 嗅覚・味覚障害
- 内視鏡下鼻副鼻腔
- 頭蓋底手術
- 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会 専門医・指導医
- 日本気管食道科学会 専門医
- 日本鼻科学会 鼻科手術暫定指導医
- 身体障害者福祉法第15条指定医(聴覚・平衡機能障害、音声・言語機能障害、そしゃく機能障害)
- 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会
- 日本脳神経外科学会
- 日本アレルギー学会
- 日本生理学会
- 日本鼻科学会
- 日本頭蓋底外科学会
- 日本神経内視鏡学会
- 日本味と匂学会
- Association for Chemoreception Sciences (AChemS)
- 日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー感染症学会
- 日本頭頸部外科学会
- 日本頭頸部癌学会
- 耳鼻咽喉科臨床学会
- 日本耳科学会
- 日本気管食道科学会
- 日本口腔・咽頭科学会
- 日本小児耳鼻咽喉科学会
耳鼻咽喉科の実績
2022年手術件数
側・症例数 | ||
耳科手術 | ||
鼓室形成術 | 6例 | |
鼓膜チューブ挿入術 | 8例 | |
鼓膜形成術 | 1例 | |
乳突削開術 | 3例 | |
鼓膜切開術 | 21例 | |
鼻科手術 | ||
内視鏡下鼻・副鼻腔開放手術 | 29側 | |
鼻茸摘出術 | 6例 | |
内視鏡下鼻中隔手術Ⅰ型(骨・軟骨手術) | 13例 | |
内視鏡下鼻腔手術Ⅰ型(下鼻甲介手術) | 30側 | |
下甲介粘膜レーザー焼灼術 | 14例 | |
経鼻腔的翼突管神経切除術 | 2側 | |
内視鏡下経鼻的腫瘍摘出術 | 1例 | |
経鼻的下垂体腫瘍摘出術(脳神経外科合同) | 1例 | |
口腔咽喉頭手術 | ||
扁桃摘出術 | 18例 | |
アデノイド切除術 | 2例 | |
喉頭微細手術 | 13例 | |
中咽頭腫瘍切除術 | 2例 | |
中咽頭癌切除術 | 1例 | |
頭頸部腫瘍摘出術 | 4例 | |
扁桃周囲膿瘍切開術 | 6例 | |
気管切開術 | 8例 |