泌尿器科

泌尿器科について

泌尿器科は、泌尿器に関する疾患を診療する科です。泌尿器とは、腎臓・副腎・尿管・膀胱・前立腺・尿道・精巣(睾丸)・陰茎などです。
初診時には可能な限りその日に診断できるよう心がけています。次のステップとして、さらに検査を進めて診断を確実なものとし、治療については病状に対してだけでなく、生活の質を考慮し治療方法を決定しています。

泌尿器科ドクターインタビュー

スタッフ紹介・診療体制

スタッフは、細川 幸成、伊丹 祥隆、飯田 孝太、市居 大季、朝田　一輝の5名の常勤医、全日手術日の月曜日は、平尾佳彦の非常勤医で構成しています。
外来診療は火曜日から金曜日の午前診は3診体制で、火曜日から金曜日の午後診は、3診体制で行っています。

地域の医療機関の皆さまに

以前より当泌尿器科は、日本泌尿器科学会認定専門医養成施設の基幹病院として専門医を養成してきましたが、大阪市西部地区の基幹施設としても、主な泌尿器科疾患に対して診療してきました。

さらに平成22年度夏に、総合病院に新設されたIMRT（強度変調放射線治療機；Novalis Tx）の導入によって、泌尿器癌のほぼ全ての病態に対応することが可能となりました。
また、当科で得意としてきた排尿障害（前立腺肥大症・過活動膀胱・間質性膀胱炎・尿失禁）に対して生活の質を重視した薬物療法および手術療法、 尿路結石に対する体外衝撃波砕石術（ESWL）および細径軟性鏡によるレーザー砕石（fiber TUL）・泌尿器科がんに対する外科的手術、また手術支援ロボット「ダビンチ」を導入したことで、より一層進化させ、皆さまに高品質の泌尿器科治療を提供しています。

泌尿器科の対象疾患

• 腎腫瘍・膀胱腫瘍
• 女性泌尿器疾患尿失禁（尿もれ・骨盤臓器脱・間質性膀胱炎）
• 前立腺肥大症・前立腺がん
• 腎結石・尿管結石

こんな症状の方は泌尿器科を受診してください

• 排尿後も残った感じがある（残尿感）
• 尿の勢いがない・尿が出にくい
• 尿をするのに時間がかかる
• 尿にいく頻度が多い（頻尿）
• 夜間のトイレが多い
• 尿が漏れる・尿が間に合わない
• 尿が赤い(血尿)
• 尿が濁っている
• 尿をするときに痛みがある
• 検診で尿の異常を指摘された・結石が見つかった

泌尿器科の症例・治療

腎腫瘍

腫瘍の大きさによっては、腎臓を保存し腫瘍のみを摘出する部分手術を行っています。腎臓の摘出が必要な場合は、開腹手術および体腔鏡下手術を行っています。

膀胱腫瘍

経尿道的内視鏡手術が中心ですが、悪性度の高い・進行した腫瘍に対しても集学的治療（手術、放射線、薬物療法を組み合わせた治療）を行い、可能であれば膀胱温存をめざした治療を行っています。

前立腺がん

年齢や病気の進行具合など総合的判断により治療方針を決定します。ホルモン治療、手術治療、放射線治療などを組み合わせて治療します。診断のための検査（針生検）は、日帰り手術センターを利用して1泊入院で腰椎麻酔下にて12ヶ所生検を行っています。検査による重篤な合併症は、ほぼ皆無であります。

前立腺肥大症

薬物療法および経尿道的内視鏡手術が中心ですが、患者さんの希望をできるだけ尊重して治療を決定します。特に経尿道的内視鏡手術では、内圧尿流検査（Pressure-flow study : PFS）を行い、適応を決定しています。

尿路結石

尿路結石治療に対しては、平成9年（1997年）より無麻酔治療可能な体外衝撃波結石破砕装置（ウルフ社製　ピエゾリス2500）を導入し、現在までに新規症例7,000例以上の治療を行っています。 さらに平成20年(2008年)2月より、体外衝撃波結石破砕装置（ウルフ社製　ピエゾリス3000）に新規更新しました。体外衝撃波結石破砕装置にて砕石不良、砕石不可能な場合には、内視鏡を用いて経皮的砕石術や経尿道的砕石術も行っています。また、砕石後の結石分析から結石成分に合わせた食事指導等を実施し、患者さんの再発防止に努めています。体外衝撃波砕石治療は、日帰り手術センターを利用して行います。

体腔鏡下手術

低侵襲手術の代表である体腔鏡下手術は、副腎疾患や腎疾患を中心に行っています

学術発表・講演

泌尿器科の外来担当表

泌尿器科 医師紹介