令和6年能登半島地震 DMAT4 次隊派遣報告
DMATを能登の被災地に派遣しました
令和6年1月1日に石川県能登地方で発生した「令和6年能登半島地震」において、1月9日に石川県より近畿ブロックにDMAT4次隊派遣要請があり、当院は同日にDMAT1隊を編成(医師1名、看護師2名、薬剤師1名、事務1名)し、石川県に派遣しました。
派遣場所は石川県金沢市内の石川県立中央病院内に設置された「石川中央DMAT活動拠点本部」と指示を受け、1月10日に同本部に到着し、その指揮下で同日より本部活動及び搬送班としての任務を実施しました。
金沢市内は電気、水道も通常であり、ガソリンスタンド・コンビニエンスストア等も通常営業している状態でした。金沢市内でのDMATの活動内容は、能登半島方面から避難されてくる方々への医療対応であり、高齢者施設や病院からの避難で自衛隊ヘリにより介護が必要な方々が一度に20名近く金沢市内の公園に空路搬送されるため、着陸場所である公園から施設や病院への搬送が必要となります。また医療が必要な方の入院先の調整や、介護が必要な避難者の一時的な入所施設が設置されており、その運営支援にあたりました。当院DMATは1月14日に後着部隊に任務を引継ぎ、活動を終え1月15日に無事帰院いたしました。
当院が日常から経験している高齢の方々の救急対応が凝縮しているような現場であり、今後の災害発生時における対応を一考させられる経験でした。